「呼吸が浅い気がする」
「なんとなく息苦しい」
「首や肩がずっときつい」。
こうした悩みは、単なるクセではありません。
実は、呼吸が浅くなる人には”共通した原因”があります。
その根本には——
- 胸郭(肋骨まわり)の硬さ
- ストレスで乱れた自律神経
- 姿勢のくずれ(特に猫背)
この3つが密接に関係しています。
呼吸が浅い状態が続くと、疲れやすさ・肩こり・不眠・慢性的なだるさなど、
いわゆる “未病”の入り口 とも言われる体調不良につながるのが問題です。
本記事では、柔道整復師の視点から、
なぜ胸郭が固まり、呼吸が浅くなるのか?
その“本当の原因”をわかりやすく解説します。
さらに、今日からできる改善方法も紹介しますので、ぜひ参考にしてください。

呼吸が浅い人に共通する「3つの特徴」
呼吸が浅い人は、次の3つの共通点を持っています。
①胸まわりが硬くなると呼吸が浅くなる|姿勢の崩れが原因
呼吸が浅い人の多くに共通しているのが、胸まわり(胸郭)が硬くなっていることです。
胸郭は「肋骨 + 背骨 + 胸骨」でできており、呼吸のたびに“ふくらんだり、しぼんだり”して肺の動きを助けています。
しかし…
- 猫背
- 巻き肩
- スマホ首
- 長時間のデスクワーク姿勢
こういった姿勢が続くと 肋骨が広がらず、動きが小さくなる ため、肺も十分に広がれません。
つまり、
姿勢の崩れ(胸郭の硬さ)
→ 肺が広がらない
→ 呼吸が浅くなる
という流れが起きてしまうのです。
胸郭の動きが悪いまま浅い呼吸が続くと、肩こり・頭痛・背中の張りなどの不調も起こりやすくなります。実際、私の臨床でも「呼吸の浅さ」と「首肩こり」はほぼセットで見られます。
② 横隔膜がうまく動かないと“浅い呼吸”がクセになる
呼吸をつくるメインの筋肉は「横隔膜(おうかくまく)」です。
“肺が勝手に動いている”と思っている人が多いですが、実際は横隔膜という筋肉が働くことで、肺に空気が入り込んでいます。
本来は、
- 息を吸う:横隔膜がスッと下がる → お腹がゆっくり膨らむ
- 息を吐く:横隔膜がゆるんで上がる → お腹が戻る
というシンプルな動き。
ところが、
- 猫背・巻き肩
- ストレス・緊張
- 肋骨が硬くなる
- 呼吸を「胸だけ」で行うクセ
これらが続くと 横隔膜がうまく下がらず、動きが小さくなる ため、深く吸えません。
結果として、
横隔膜が動かない
→ 胸だけで速く浅い“胸式呼吸”になる
→ 自律神経が乱れやすくなる
という悪循環が生まれます。
横隔膜は「筋肉」なので、使わなければ硬くなり、さらに機能が落ちる…という点が非常に重要です。

③ ストレスが強いほど呼吸は浅くなる|脳と自律神経の仕組み
ストレスが強くなると、体は“戦う・逃げる”モードになるため、交感神経が優位になります。すると、
- 呼吸が速くなる
- 浅く、胸だけで呼吸する
- 心拍が上がる
- 体が緊張する
という反応が自然と出ます。
これは脳の「扁桃体(へんとうたい)」が危険を感じて、呼吸を浅く速くするよう指令を出す仕組みによるものです。
そして怖いのは、ストレス → 呼吸が浅い → さらに交感神経優位というループが起きる点。
浅い呼吸が続くことで、
- 眠りが浅くなる
- 疲れが取れない
- 不安感・焦り
- 集中力低下
- 頭痛・肩こり・背中の張り
こういった“未病(病気の手前の状態)”が起こりやすくなります。
あなたは大丈夫? 呼吸の浅さチェックリスト(3分でできる)
このチェックで3つ以上当てはまれば要注意。今日からのケアで早めに変えられます。
- 壁に背を付けて立ったとき、後頭部が壁にくっつかない
- 深呼吸してもお腹が膨らまず、胸だけが動く
- 朝起きたときに疲れが残っていることが多い
- 仕事中に肩がすぐ上がる(肩で呼吸している、肩に力が入ってしまう)
- ストレス感が強く、リラックスが苦手
- スマホやPCの利用が1日3時間以上
1つでも当てはまる場合は「胸郭の可動性」と「横隔膜の働き」に問題がある可能性が高いです。次の簡単エクササイズでまずは胸郭の“動き”を取り戻しましょう。
今日からできる胸郭&横隔膜ほぐし(初心者向け・3分〜10分でOK)
目的別に、まずこれだけ。毎日続けることが何より大事です。
① みぞおち呼吸リセット(横隔膜リリース) — 所要1〜2分
- 椅子に浅く座り、手のひらをみぞおちに当てる。
- 鼻からゆっくり4秒吸い、みぞおちが前に出るのを感じる。
- 口から8〜10秒かけてゆっくり吐く(吐く時間を長めに)。
- これを5回繰り返す。
ポイント:胸ではなく“下腹部”に空気が入る感覚を探す。最初はぎこちなくてもOK。
② 肋骨の横開きストレッチ — 所要2〜3分(左右セット)
- 立った状態で片手を頭の後ろに置く。
- 反対側の肋骨を斜め下に引き下げるイメージでゆっくり倒す(10〜15秒キープ)。
- ゆっくり戻し、反対側も同様に。左右各2セット。
→頭の後ろにおいた腕側の肋骨あたりにストレッチが効けばOK
ポイント:肋骨が“横”に開くイメージ。肩ではなく胸の側面を伸ばすように。
③ 胸椎回旋(上胸の可動域) — 所要2〜3分
- 四つん這いになり、片手を横から上に伸ばす(上体をひねる)。
- 目線は上げた指先、その状態でゆっくり深呼吸を3回。
- 反対側も同様に。
ポイント:胸椎が回ると肋骨の後ろ側も動くようになり、呼吸が入りやすくなる。
呼吸の質を可視化するガーミン活用術
呼吸が浅い人は、自律神経が乱れやすく「疲れが取れない」「ストレスが抜けない」が続きがち。
ガーミンを使えば、その“原因”を 3つの数値 で一瞬で可視化できます。
1. 呼吸数(Respiration)で「浅い呼吸」が見える
胸式呼吸がクセの人は、呼吸数が常に高くなりがち。
ガーミンなら エクササイズ直後の変化まで数字でわかる ので、改善実感が早い。

2. ストレス値(HRV)で自律神経の乱れをチェック
呼吸が浅い日は、交感神経優位になりストレス値が上昇。
ガーミンはこれを自動で記録し、
「今日は乱れている日」がひと目でわかる。

3. Body Battery で「回復度」までわかる
浅い呼吸は睡眠の質を下げ、疲れが抜けにくくなる。
Body Batteryは、呼吸・心拍・睡眠をまとめて評価し
“今日どれだけ回復しているか” を見える化。

ガーミンを使う最大のメリット
呼吸 → 自律神経 → 睡眠 → 回復
この流れが数字として結びつくので、
「なぜ疲れるのか・どう改善されているのか」が即わかる。
迷ったらこの3モデル
- 初心者はこれ:Forerunner 165
- ストレス管理に本気:Venu 3
- 軽く身につけて可視化したい:vívosmart 5
どれも 呼吸の浅さと自律神経の乱れを“数字で把握できる” のが強み。
まとめ
胸郭の「動き」を取り戻せば、呼吸は自然と深くなる。
呼吸の浅さは単なるクセではなく、胸郭の硬さ・横隔膜の機能低下・ストレスが合わさって起きる“構造的な問題”です。
まずは今日のチェックリストで自分の状態を確認し、上にある短時間エクササイズを毎日続けてください。
変化は数日で感じられる方も多く、その先は睡眠の質・疲労回復・気分の安定へとつながります。
さらに効果を早く実感するには
さらに効果を早く実感したい方は、プロ指導のピラティス無料体験を試すのが近道です。
正しい呼吸の使い方・胸郭の動かし方を詳しく教わると、セルフケアだけでは気づけない動きが見つかります。
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