「膝の下が少し出てきた気がする」
「最近、練習後に膝を押さえている」
そんな小中学生のサインを見逃していませんか?
オスグッド病(オスグッド・シュラッター病)は、早期に気づければ競技を休まずに防ぐことができるスポーツ障害です。
この記事では、スポーツ現場や整形外科での経験をもとに、保護者がすぐに実践できる早期発見のポイントと対策をわかりやすく解説します。

🩺オスグッドは「早く気づけば防げる」
オスグッドは、成長期に骨が急激に伸びる一方で、筋肉や腱がその変化についていけないことで発症します。
膝の下(脛骨粗面)に負担が集中し、痛みや骨の出っ張りが起こります。
👉 ポイントは“早く気づくこと”。
初期の段階でケアを始めれば、競技を休むことなく改善できるケースも多いのです。
👀見逃されやすい初期サイン
初期のオスグッドは、はっきりした痛みがなくても少しずつ兆候が現れます。
- 練習後にだけ膝の下が痛む
- 軽く押すと「ちょっと痛い」と感じる
- ダッシュやジャンプのあとの違和感
- 片脚での動作で膝が安定しない
この段階で対処できれば、骨隆起(膝下の出っ張り)が残るリスクを減らせます。
👉️参考記事:オスグッドの進行のサイン|原因と症状の解説
✅早期発見5つのチェックリスト
以下の項目のうち、2つ以上当てはまればオスグッドの可能性が高いです。
- 膝のお皿の3横指ほど下を押すと痛い
- 膝を曲げる・しゃがむと痛い
- 片脚でのスクワットで痛みが出る
- ジャンプやダッシュのあとに膝の下に痛みが出る
- ストレッチの習慣がない
☑ チェックが多いほど、早期ケア・整形外科での確認をおすすめします。
⚠️放置するとどうなる?骨の出っ張りは一生残ることも
オスグッドを我慢して練習を続けると、脛骨の骨隆起(出っ張り)が一生残ることがあります。
一見「痛みが治った」と思っても、見た目の変形が残るケースは珍しくありません。
また、痛みの再発や、ジャンプ・ダッシュ動作での違和感が続くこともあります。
つまり、早期発見とケアこそが、将来の“膝の形”と“競技人生”を守る最善策なのです。
👉️参考記事:オスグッドのセルフケア完全ガイド|ストレッチ・負荷管理・サポーター
💪保護者ができる早期ケアとサポート
家庭でできることはシンプルです。
- 練習後に「膝どう?」と声をかける
- ストレッチやアイシングなどの習慣をつける
- 休む=悪いこと、という意識をなくす
そして大切なのは、**「ストレッチも上達するための練習の一部」**という考え方です。
柔軟性が高まれば、オスグッド予防だけでなく、パフォーマンスの向上にも直結します。
「強くなる」「うまくなる」ためには、技術練習だけでなく、体のケア能力を育てることも上達の条件です。
👉️参考記事:”栄養”でのオスグッドケア|成長期に必要なタンパク質とプロテイン
🧩まとめ|ストレッチはケガ予防だけでなく“上達の鍵”
オスグッドは、早期に気づいて行動できれば、痛みを悪化させずに乗り越えられるスポーツ障害です。
「骨の出っ張りが残る」「しばらく練習できない」そんなつらい未来を防ぐために、
今日からできるチェックとストレッチ習慣を、ぜひ親子で始めましょう。


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