Garminなどのスマートウォッチで
「HRVが低い」
「回復できていない」
と表示され、不安になったことはありませんか?
運動量も、食事も、睡眠時間もそれなりに気をつけている。
それでもHRVが上がらない人は、実は少なくありません。
多くの方が
「枕の高さが合っていないのかな?」
「もう少し睡眠時間を増やすべき?」
と考えますが、実際の現場で多いのは別の原因です。
それは――
寝ている間、体が“本当の意味で休めていない”こと。
特に見落とされやすいのが、
首・腰・脚を含めた 睡眠環境(枕+マットレス+寝姿勢) です。
この記事では、柔道整復師の視点から
HRVが低い人に共通する睡眠環境の問題点と、
回復しやすい状態をつくるための考え方を解説します。

HRVが低い状態とは?まず知っておきたい基本
HRV(心拍変動)とは、心拍の間隔のゆらぎを数値化したものです。
Garminでは、睡眠中のデータをもとに「HRVステータス」として表示されます。
HRVは、
- 体がどれだけリラックスできているか
- 自律神経が回復モードに入れているか
を判断する目安になります。
一時的に低くなること自体は珍しくありませんが、
慢性的に低い・アンバランスな状態が続く場合は、
「回復できない要因」がどこかに隠れている可能性があります。
生活に気をつけているのにHRVが回復しない理由
運動・食事・睡眠時間だけでは足りないケース
HRVが低い人の中には、
- 適度に運動している
- 栄養も意識している
- 睡眠時間も確保している
それでも改善しない、という方が多くいます。
この場合、問題は
「寝ている時間」ではなく「寝ている姿勢・環境」にあることが少なくありません。
見落とされがちな「回復できない人の共通点」
HRVが低い人に共通するのは、
- 寝ている間も体のどこかに力が入っている
- 無意識に首・腰・脚を緊張させたまま眠っている
つまり、
眠れてはいるが、回復できていない状態です。
HRVが低い原因は「睡眠環境」にある可能性
HRVは“寝ている間の回復度”を見ている
HRVは、日中よりも
夜間(特に睡眠中)の自律神経の状態に強く影響されます。
深い睡眠中に副交感神経がしっかり働くことで、HRVは回復しやすくなります。
逆に、寝ている間も体が緊張していると、
HRVは「回復できていない」と判断されやすくなります。
首のカーブが支えられていないと何が起きる?
首と枕の間に隙間がある状態は、
首の自然なカーブ(頚椎)が支えられていない状態です。
この状態では、
- 首の関節に余計な負担がかかる
- 首・肩の筋肉が無意識に緊張する
- 自律神経が休まりにくくなる
結果として、
HRVが低いままになりやすくなります。
首と枕の間に隙間ができているかどうかは、
実は自分ではとても気づきにくいポイントです。
「高さは合っているはずなのに首が楽にならない」
という方は、首のカーブが支えられているかという視点で一度チェックしてみてください。
👉 枕を変えても首が楽にならない人へ|高さと首のカーブから考える枕の選び方【柔道整復師解説】

「高さが合っている=首が支えられている」ではない
多くの人が勘違いしている「枕の高さ」
枕選びでは
「高い・低い」という話がよく出ますが、
本当に大切なのは 首のカーブを支えられているかどうかです。
高さが合っていても、
首と枕の間に隙間ができていれば意味がありません。
ストレートネックでもカーブは完全になくならない
ストレートネックの方でも、
- 仰向け
- 横向き
になると、首にはある程度のカーブが生まれます。
その “寝たときに出る自然なカーブ” を、優しく支えられる高さ・形状が重要です。
首のカーブを支える枕というと、
「高さ調整ができるかどうか」に目が行きがちですが、
実際には 首と枕の間に隙間ができにくい形状かどうか が重要です。
臨床でも、
首の後ろに余計な空間ができにくい枕に変えたことで、
「朝の首のこわばりが減った」「寝起きの疲労感が違う」
という声を多く聞きます。
HRVが低い人に多い睡眠環境の特徴
仰向けで腰の下に手首まで入ってしまう
仰向けで寝たときに、
腰の下に 手首〜前腕までスッと入る 場合は注意が必要です。
いわゆる、反り腰状態です。
このままでは、
マットレスが体全体を支えきれず、
腰が反らされて力が抜けない状態を意味します。
腰が反ると、腹部や背中に緊張が入り、
睡眠中も自律神経が休まりにくくなります。
「朝だけ腰が重い」「寝起きに腰が伸びない」
という方は、マットレスとの相性を一度見直してみてください。
👉 マットレスで睡眠の質はここまで変わる|朝のだるさ・腰痛が続く本当の理由【柔道整復師が解説】
横向きで抱き枕を使っていない
横向き寝で脚の間にクッションや抱き枕を入れていない場合、
上の脚が前に倒れ、骨盤がねじれやすくなります。
これは、
座って脚を組んでいるのと近い負担とねじれが
一晩中続いている状態です。
結果として、
寝返りが増え、深い回復に入りにくくなります。
柔道整復師が考えるHRVを下げにくい睡眠環境の整え方
見るべきは「首・腰・脚が同時に休めているか」
睡眠環境を整える際は、
次の3点をセットで確認することが重要です。
- 首:首のカーブが支えられ、隙間ができていないか
- 腰:仰向けで腰が反りすぎていないか
- 脚:横向きで骨盤がねじれていないか
どれか一つでも崩れると、HRVは回復しにくくなります。
HRVが低い人ほど「枕×マットレスの相性」が重要
枕だけ、マットレスだけを変えても改善しない理由は、
組み合わせの問題が起きやすいからです。
まずは
「首・腰・脚が同時に力を抜けているか」
この視点で見直してみてください。
枕やマットレスを変えてもHRVが上がらない人へ
HRVが低い原因は、1つではありません。
- 枕は合っているが、マットレスが合っていない
- マットレスは良いが、首が支えられていない
こうしたズレがあると、
体は回復モードに入りづらくなります。
HRVの変化は、体感だけでなく数値で確認できると続けやすくなります。
Garminなどのスマートウォッチを使ったHRVの見方については、こちらで詳しく解説しています。
👉 ガーミンHRVステータスとは?平均値・見方・上げ方まで徹底解説
まとめ|HRVが低い人ほど「寝具の感覚」を疑ってほしい
HRVは、努力の結果が数値で表れる指標です。
だからこそ、生活習慣だけでなく
「寝ている間、体が本当に休めているか」を見直す必要があります。
枕・マットレス・寝姿勢。
まずは、首・腰・脚が同時に力を抜けているか。
そこが整うことで、
HRVは少しずつ回復しやすくなっていきます。

コメント