[誰でも簡単】筋肉痛の治し方は?早く治す飲み物やマッサージを解説

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ダイエット・運動

「筋肉痛」って対処法やそもそもどういった状態なのかなど、あまりわかりづらかったりしませんか?

久しぶりに運動したら筋肉痛になった。マッサージいっていいのかな?

筋肉痛が2日目にきた。これって歳のせい?

 せっかく運動始めたのに、筋肉痛で仕事中や家事が辛くなり運動を続けるのがおっくうになる方もいるかと思います。そこで今回は、筋肉痛を早く治す方法や予防方法を誰でも簡単にできるやり方でお伝えしていきます。

 筋肉痛を予防できたり早く治せるようになると、運動の効率が上がり、より健康・美容増進が期待できます。皆さんの運動がより楽しくなるお役に立てる内容かと思います。ぜひご覧ください。

筋肉痛とは?原因とメカニズム

 筋肉痛の主な原因は、筋繊維の微細な損傷とその後の修復過程にあります。運動中、特に「遠心性収縮」(筋肉が伸びながら力を発揮する動作)では、筋繊維に微細な裂け目が生じることがあります。これらの損傷部位では炎症が発生し、ブラジキニンやプロスタグランジンなどの発痛物質が生成され、痛みを引き起こします 。

 また、筋肉内でのエネルギー代謝が活発になると、乳酸や水素イオンなどの代謝産物が蓄積され、筋肉が酸性に傾きます。これも痛みの一因とされています 。

簡単に言うと

 筋肉痛は、普段使わない筋肉を急に動かしたり、負荷をかけすぎたりしたときに起こる、体からの「ちょっと待って!」というサインです。ただし、筋肉痛は単なる痛みではなく、筋肉が成長する過程でもあります。この痛みをうまくケアすることで、筋肉の回復を促し、次のトレーニングに備えることができます

発症のタイミング

 筋肉痛は、運動直後ではなく、通常は数時間から数日後に発症します。これは、筋繊維の損傷が修復過程で炎症を引き起こし、その過程で発痛物質が生成されるためです。興味深いことに、痛みを感じる神経は筋繊維には存在せず、炎症が筋膜に広がり、そこに発痛物質が届くことで初めて痛みを感じるのです 。

ケガとの区別方法は?

 区別のポイントは3つ

1.発症のタイミング

2.力(筋収縮)が入るかどうか

3.発症の期間

1.発症のタイミング

 筋肉痛は、運動から数時間から数日後に起きるのに対し、運動の最中に痛みが走った場合は、肉離れのように痛めている可能性が高くなります。

2.力(筋収縮)が入るかどうか

 筋肉痛は多少の傷みがあっても力は比較的入ることが多いです。肉離れのように痛めた場合は、患部の筋肉に力が入りづらくなります

 ※例:ふくらはぎ→つま先立ちから踵の上げ下げ、太ももの前→片脚でスクワット

3.発症のタイミング

 筋肉痛の場合、痛みが出るのは長くても3日程。違和感やハリも1週間経てばほぼ改善するはず。しかし、痛みが4日目以上でも続いている場合は痛めている可能性がありますので、医療機関の受診をおすすめします。

年齢との関係

 筋肉痛が数日後に来たとき、「歳とったせい・・・?(泣)」と思う方多いですよね。

 年齢自体が筋肉痛の発症に直接的な影響を与えるわけではありません重要なのは、普段の運動習慣です。運動量が少ない人は、筋肉の修復作業が広範囲に及び、時間がかかるため、筋肉痛の発症が遅れることがあります 。

 簡単に言うと、筋肉痛が次の日に来ないのはそこまでの負荷がかからなかったから、という可能性が高いです。普段運動しない方がいきなりフルマラソン走ると恐らく次の日はかなりの筋肉痛になるでしょう。

  「2日目の筋肉痛がなぜ年齢のせいにされるようになったのか」

 これは私の考えですが、年齢を重ねるほどハードな運動をする機会が減りやすくなるので、次の日に筋肉痛が来るほどの運動ではなく、ゆっくりしたジョギングなどで2日後などに筋肉痛が来る方が多いのだろう。と思っております。

早く治す方法

反対側のストレッチ

 筋肉痛になっている筋肉は、筋繊維の微少損傷でもあるため強いマッサージやストレッチは回復を遅らせてしまう可能性があります。そこで、筋肉痛になった筋肉の反対側、つまり裏側の筋肉のストレッチをすると症状の緩和に繋がる可能性があります。

 専門的に解説すると「相反抑制」を利用しています。

 相反抑制とは、ある筋肉(主動作筋)を収縮させると、その反対側の筋肉(拮抗筋)が自動的に抑制され、弛緩する現象を指します。この生理的な反応を利用することで、筋肉の緊張を緩和し、可動域を広げることが可能です。

 ※相反抑制を詳しく知りたい方はコチラ↓

西九州大学の論文

https://www.nisikyu-u.ac.jp/nagahara/uploads/ck/adminmini/files/%E5%9B%B3%E6%9B%B8%E9%A4%A8/%E7%B4%80%E8%A6%81/%E8%A5%BF%E4%B9%9D%E5%B7%9E%E3%83%AA%E3%83%8F%E3%83%93%E3%83%AA%E3%83%86%E3%83%BC%E3%82%B7%E3%83%A7%E3%83%B3%E7%A0%94%E7%A9%B6/Vol.6%202013/6-04.pdf

ぬるま湯入浴

 38〜40℃のぬるめのお湯に15〜20分間浸かることで、筋肉がほぐれ、血行が促進されます。これにより、痛みの緩和や疲労回復が期待できます 。

 ぬるま湯(温水)による入浴が筋肉痛の早期回復に有効であることを示す研究があります。特に、運動後の筋肉の温度を上昇させることで、筋肉の損傷を軽減し、回復を促進する可能性が示唆されています。

National Library of Medicine (NLM) <米国国立医学図書館>の提供データベースで、1946年以降の 医学系論文の抄録が2500万件以上収録されています。 ほぼ英語の文献ですが、日本語、仏語、 中国語で書かれた文献も英語の抄録が加えられ書誌事項が掲載されています。

Leg immersion in warm water, stretch-shortening exercise, and exercise-induced muscle damage - PubMed
Leg immersion in warm water before stretch-shortening exercise reduced most of the indirect markers of exercise-induced muscle damage. However, the clinical app...

※英語表記の内容

栄養補給

タンパク質の摂取筋肉の修復にはタンパク質が不可欠です。魚・肉・卵・大豆製品などから積極的に摂取しましょう。運動後の30分以内のプロテイン摂取がおすすめ。

・BCAAの摂取:分岐鎖アミノ酸(BCAA)は筋肉の分解を抑え、合成を促進します。マグロやカツオなどの赤身魚、鶏肉に多く含まれています 。

・ビタミンB群やクエン酸豚肉やオレンジジュースなどに含まれるこれらの成分は、疲労回復に効果的です 。

低周波治療器の利用

 低周波治療器は、筋肉に微弱な電流を流すことで筋肉の収縮と弛緩を繰り返し、血行を促進します。これにより、筋肉にたまった疲労物質や痛み物質が排出され、筋肉痛の緩和が期待できます

アルコールを控える

 運動した日はアルコールを控えることで早期回復に繋がります。アルコールを飲むと、アルコールの分解にエネルギーを取られるため、その分筋肉修復のエネルギーが減り回復が遅れる可能性があります。

 運動した日はお酒も美味しいし、打ち上げも合ったり・・するかもしれませんがね。

禁忌事項

患部の強マッサージやストレッチ

 筋肉痛になっている筋肉は、筋繊維の微少損傷でもあるため強いマッサージやストレッチは回復を遅らせてしまう可能性があります

鎮痛剤の常用

 鎮痛剤を使用すると痛みは感じにくくなりますが、筋肉の修復が進まない可能性があります。痛みがあるときは、無理に動かさず、休養を優先しましょう 。

無理な運動

 痛みがある部位を無理に動かすと、筋肉や関節に慢性的なダメージが加わり、痛みや炎症が悪化する可能性があります。気合と根性だけでは、運動効率は上がりません。それも大事なときもありますけどね。

予防法

ウォームアップとクールダウン

 基本の基本。何事も基本が一番大切。

 運動前に軽いストレッチやジョギングで筋肉を温め、運動後にはクールダウンとして軽いストレッチを行うことで、筋肉の柔軟性が高まり、筋肉痛のリスクを減少させます。

 運動前はダイナミックストレッチ(動的ストレッチ)、運動後はスタティックストレッチ(静的ストレッチ)の使い分けも重要。

水分補給

 運動中は汗で水分が失われるため、適切な水分補給が必要です。脱水状態は筋肉の疲労を増加させ、筋肉痛を引き起こす可能性があります。 

アミノ酸・クエン酸飲料の活用

 運動強度や気候などに応じて運動前・後に適度にアミノ酸・クエン酸飲料を飲むのもおすすめ。ドラッグストアでも簡単に手に入れられます。

 一概には言えませんが、運動60分前・運動後30分以内の摂取がおすすめ。

まとめ

 楽しみながら継続的に運動を続けるためには「筋肉痛」への理解・対策が大切です。

  1. 筋肉痛の主な原因は、筋繊維の微細な損傷とその後の修復過程
  2. 筋肉痛は、運動直後ではなく、通常は数時間から数日後に発症。遅れてくる筋肉痛は年齢のせいではないと言われている。
  3. 運動中に痛みが走ったり、力が入らないほどの強い痛みの場合、筋肉痛ではなく肉離れのように痛めた可能性があるので早めの医療機関の受診をおすすめ。
  4. 筋肉痛を早く治すためには、栄養補給と十分な睡眠に加え、筋肉痛になった筋肉の反対側(裏側)の軽いストレッチやマッサージが効果的。
  5. 筋肉痛があるときの禁忌は「患部の強マッサージやストレッチ」「無理な運動」。
  6. 筋肉痛の予防法は、「ウォームアップとクールダウン」「アミノ酸・クエン酸飲料」を適切に実施・活用。

 「運動」は始めたり続けることにハードルが高く感じる方も多いかと思いますが、筋肉痛への理解や対策はそのハードルを下げる大切なものです。

 健康の3大要素である「食事」「運動」「睡眠」をバランス良く高め、皆で健康増進で楽しい人生にしていきましょう。

それでは、今日も最高に一日に〜!

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