「筋トレ中、心拍グラフが80 bpmへ急降下。カロリーやTraining Loadが激減し、終えてから『え、これだけ?』と落胆した」
──そんな体験、Garminユーザーなら少なくないはずです。
多くの方が、「腕時計の心拍センサー、いつもこうなの?」とモヤモヤを抱えています。
Garminの光学式(PPG)心拍センサーは、セット間の一瞬の心拍ピークや急激な変動に追従できず、負荷が過小評価されがちです。その結果、90分の筋トレよりもジムまでの軽いジョギング5分の方がTraining Loadが高かったという声もSNS上で多く見受けられます⁽²⁾。
一方、胸ベルト(ECG)は電気信号により心拍をリアルタイムで取得し、僅かなピークも逃しません。Cleveland Clinic の研究によれば、胸ストラップは心電図と99 %の一致精度を誇り、腕型に比べて誤差が圧倒的に少ないことが明らかになっています⁽³⁾。
本記事では、あなたが感じる「腕HRの信頼性不足」「Training Loadの低さ」への共感からスタートし、胸ベルトの導入メリット・Garmin筋トレモードとの接続手順・主要モデルの特徴比較・使いこなしポイントまで、ステップごとに丁寧に解説します。

なぜ「腕時計の光学式心拍」は筋トレに不向きか?
- 光学式PPG測定は腕の動きや振動による誤差が大きく、筋力系エクササイズではタイミングと急変に弱い。
- 実験データでは、胸ストラップは 99 % の精度で心電図と一致し🥇、腕型は最大でも 90 % 程度。激しい動きではさらに精度が落ちる。
- Training Load/Training Status にも深刻な影響。筋トレ内容が「有酸素的運動」として過小評価される危険性がある。
※Training Load:トレーニング負荷
※トTraining Status:トレーニングステータスとは、トレーニングの効果を評価し、フィットネスレベルやパフォーマンスがどのように変化しているかを把握するための指標
↑心拍数を表すグラフ
赤色が胸ストラップ装着、青色が胸ストラップ未装着。装着の赤色は未装着に比べて心拍数の減少が少ない。
本文訳:胸部心拍数モニターストラップの重要性。同じランニング、スプリントトレーニングですが、2つ目は胸部ストラップなしです。ストラップなしでは、トレーニングの提案やトレーニング負荷は実質的に意味がありません。
胸ベルトを使うメリットを筋トレ視点で整理する
メリット | 説明 |
---|---|
心拍追従性能が高い | 瞬発的なHR(心拍数)ピーク(ベンチプレス・セット終了後)に追随。腕HRよりも階段的な反応を記録しやすい。 |
Training Load(負荷) が高精度に反映される | Pay-load (重量)が「軽い」と判定されづらく、Recovery/Anaerobic Load(無酸素性負荷)も正確。 |
ANT+/Bluetoothの汎用性 | Garmin・Polar・COROS・Wahoo などデバイスを選ばずに接続可能。 |
胸ベルト主要モデル徹底比較(2025年版)
モデル | 接続 / 記憶 | 精度/特徴 | 長所 | 短所 |
---|---|---|---|---|
Garmin HRM‑Pro / Pro Plus | ANT+ + BT / 本体記憶あり | Garmin 筋トレモードとの相性最強。Dynam‑link 着地パワー対応 | Garmin Watch との相性◎。Training Load・Running Power 対応。 | SprintでのHR低下の報告あり。長く使うと「Cadence Lock」しやすいという声。 |
Garmin HRM‑Dual | ANT+ + BT・記憶なし | 互換性良/軽量でリーズナブル | ペアリングの安定性良好。軽量なので混成トレーニング向き。 | Watchとの距離により接続不安定(2〜3mで切れたとの報告多数)。 |
Polar H10 | ANT+ + BT・記憶(1回分) | 心電図ECG感度99%以上。実力は「ゴールドスタンダード」 | 精度・防水・電池寿命(約400h)が業界最高レベル。複数デバイスに同時接続可。 | ただしアプリ(Polar Flow/Beat)との接続不具合、電極接触不良による誤読の報告あり。 |
Wahoo TICKR / TICKR X | ANT+ + BT・記憶あり(X) | 中南勢。信頼性は安定して高評価 | コスパ抜群、特にXモデルはTap‑to‑startなど便利。 | Garmin との接続が安定しづらいことも。 |
注:比較数値は 2025 年までの市場のテスト結果を反映。
Garmin筋トレモードとの接続手順と注意点
- Garmin Connect アプリで胸ベルトを「新しいセンサー」として追加。
- 筋トレモード起動前のチェックリスト:
- 電極に少量の水をつけて湿らせる
- ストラップ位置:胸骨の中央から左右に 2‑3 cm
- Lap/セット区切りの操作順序/誤操作対処法
- Training Load や耐乳酸の反映がタイムラグなく表示されるようになる。
腕HRと胸ベルト併用の実装比較レビュー(実測データ入り)
- スクワットまたはダンベルセットを行い、腕時計(PPG)と胸ベルトを同時着用。
- HR の反応時間差:セット直後の最大差は 8‑12 BPM。胸ベルトはリカバリー時のクールダウン反応が速い。
- Garmin Connect の Training Load 表示の差異:腕HR は Load ≒5(歩行並み)表示でも、胸ベルトは Load ≒9 以上(筋トレ的負荷)。実例あり↓
引用元:Reddit
「使ってみた」生の声:良い?悪い?率直なユーザー評価
- POLAR (ポラール) H10 N
: “It’s the most accurate of sports straps… you must be aware it is only as good as the sensor connection across the chest” (センサー接触が肝。和訳:「これはスポーツストラップの中で最も正確です…ただし、胸のセンサー接続の精度に左右されることに注意してください。」)。Reddit+1Reddit+1
“The biggest caveat for the H10… is making sure you have good contact” (Electrode contact が肝。和訳:「H10の最大の注意点は…しっかりとした接触を確保することです」)。triathlonhealth.com+8Reddit+8drbodygadget.com+8
- Garmin HRM-Pro Plus
: “Frequent ‘cadence lock’ instead of actual HR… after sprints” といった誤測定報告(和訳:「スプリント後、実際の心拍数ではなく、頻繁に『ケイデンスロック』を計測する」)。dcrainmaker.com ※ケイデンスロックとは、運動中に手首に装着したデバイス(スマートウォッチなど)が、実際の心拍数ではなく、腕の振りの速さ(ケイデンス)を心拍数として誤って検知してしまう現象のこと。特に、ケイデンスが高い場合や、冬季など手首の血流が少ない場合に発生しやすいとされています。
- GARMIN(ガーミン) HRM-Dual
: “Bluetooth connection will easily reach the 10 to 20 feet… then suddenly it fails”とのペアリングの難しさ(和訳:「Bluetooth接続は10~20フィート(約3~6メートル)まで簡単に届くのですが…突然切れてしまいます」)。Reddit
まとめ
筋トレに胸ベルトが必須な4つの理由
- 心拍精度の圧倒的差
- Training Loadの信頼性
- 高強度・インターバル対応
- ガーミン公式も推奨する信頼性
総じて言えるのは――
**筋トレの記録と解析において、胸ベルトを使わないのは“片手落ち”**だということです。
腕時計だけでは精度が不十分で、特にTraining Loadの評価が信頼できません。精度と信頼性を保った筋トレ管理を目指すなら、Garminの胸ベルト(HRM-Pro/Dualなど)は本格的な選択肢なのです。
「いつものトレーニングの質を高めたい」「効果的にカロリーを減らしたい」「他の人よりも一つ先を進んだ科学的なトレーニングをしたい」そんな方はGarmin(ガーミン)と胸ベルトのセットでの使用を強くお勧めします。
”質の高い筋トレは、質の高い数値分析から”
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