反り腰の治し方|骨盤前傾が原因?今日からできるピラティス改善法【柔道整復師が解説】

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反り腰 改善 ピラティス 姿勢・痛み改善

「反り腰で腰が痛い」
「太ももが張る」
「お腹がポッコリ出て見える」

──そんな悩みを抱えていませんか?

その悩みの原因は「反り腰」かもしれません。

私は柔道整復師として施術実績10万人以上を診てきました。臨床でよく見るのは、反り腰が「骨盤の前傾」と筋肉のアンバランスによって起こり、放置すると腰痛・脚の張り・疲れやすさ・呼吸の浅さまで招くということです。

この記事では、

  • 反り腰のチェック方法
  • 原因
  • 治らない人の特徴
  • 今日から始めるピラティス(具体的エクササイズ)
  • 日常の注意点

まで、専門家の視点でわかりやすく解説します。
エクササイズに出てくる準備用品(マット等)や、改善を早めるアイテムも本文中に紹介しますので、必要なところだけ取り入れてください。

反り腰とは?(骨盤前傾による“腰の反りすぎ”)

反り腰は、骨盤が前に倒れる「前傾」が強くなることで腰椎(腰のカーブ)が過剰になった状態です。腰が常に反っていると、腰部に過剰な負担がかかり、慢性的な腰痛下腹の突出太ももの前側の過緊張が起こります。

反り腰のチェック(簡単セルフチェック)

まずは自分の状態を確認しましょう。

  1. 壁にかかと・背中をつけて立つ。腰と壁の間に手のひらが2枚以上入る → 反り腰の可能性大。
  2. 立っていると腰が疲れやすい/長時間歩くと腰痛がでやすい。
  3. 下腹が突き出して見える。
  4. つま先重心になりやすい/足の裏の指の付け根あたりにタコができる。

これらに1つでも当てはまれば、以降の「原因」と「エクササイズ」を優先的にお試しください。

反り腰になる原因(“硬い×弱い”のアンバランス)

臨床でよく見る典型的なパターンです。

  • 腸腰筋(股関節前)が硬い → 骨盤を前に引っ張る。座り仕事で起こりやすい。
  • 腹横筋(インナー)が働かない → 腰を内側から支えられない。
  • ハムストリング(もも裏)が弱い → 骨盤を後ろに戻す力が弱い。
  • 大腿四頭筋(太もも前)が強すぎる → お尻がサボりがちになる。
  • 呼吸が浅く肋骨が固い → 腹圧が入りづらく、腰が反りやすい。

反り腰は「筋肉をほぐすだけ」では治りません。硬い部分をゆるめ、弱い部分を目覚めさせることが必要です。
つまり、ストレッチだけでは治りませんストレッチに加え、筋肉の機能を上げるエクササイズが必要不可欠。

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反り腰が“治らない人”の特徴(改善が遅れる理由)

  • ストレッチをするだけで筋力をつけていない
  • 「胸を張る」のを意識しすぎて更に反ってしまう
    「姿勢良いね」言われる人は、反りすぎている場合は実は多い。
  • 呼吸を変えずに運動している(腹圧が入らない)
  • 日常の重心がつま先寄りのまま直さない/ヒールをよく履く
  • 股関節前の硬さ(腸腰筋)を放置する

→ もし当てはまるなら、以下のピラティスエクササイズで“ほぐす・目覚めさせる・呼吸を整える”のセットを行ってください。

反り腰を治すピラティス|初心者向けエクササイズ(5つ)

各エクササイズは 呼吸を意識し、ゆっくり丁寧に行ってください。週3〜4回を目安に実施すると効果が出やすいです。

※準備物:厚めのピラティスマット(6〜10mm)推奨。フローリングだと腰が痛くなることがあります。
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① ニートゥチェスト(腰の反りリセット)

目的:腰椎の反りを一時的にリセットし、腸腰筋をゆるめる。
やり方:仰向けで膝を胸に引き寄せ、腰が床にふわっとつく感覚を感じる。ゆっくり5呼吸キープ → 元に戻す。10回程度。
ポイント:無理に引き寄せない。腰の「ふわっ」とした接地感を探す。

② ペルビックカール(骨盤のコントロール)

目的:骨盤を動かす感覚を取り戻し、前傾のクセを直す。
やり方:仰向け→息を吐きながら尾骨→腰→背中の順で持ち上げ、息を吸いながら戻す。ゆっくり5〜8回。
ポイント:お尻をギュッと締めすぎず、背骨一つずつ動かすイメージ。

③ デッドバグ(腹横筋=インナーを目覚めさせる)

目的:腰を反らさずに動く中で腹横筋を働かせる。
やり方:仰向けで骨盤をニュートラルに保ち、片腕片脚を伸ばす→戻すを交互に。腰が反らない範囲で行う。8〜12回/側。
ポイント:呼吸を止めない。腰が浮いたら範囲を小さくする。

④ キャット&カウ(背骨・骨盤の可動域UP)

目的:背骨と骨盤の連動性を改善して反り過ぎを取り除く。
やり方:四つ這いになり、吐くと丸める(猫)、吸うと軽く反る(牛)。10〜15回。
ポイント手のひらで地面をしっかりと押すように支えることが一番重要。また、反りすぎると腰に負担がかかるため「軽く反る」程度でOK。

⑤ ヒップブリッジ(お尻とハムストリング強化)

目的:お尻とハムを使って骨盤を後ろに引き、前傾を修正する。
やり方:仰向けで膝を立て、息を吐きながら骨盤を持ち上げる。お尻で押す感覚を意識。8〜12回。
ポイント:太もも前で押さない。お尻を使うこと。

実践のコツ:セットのはじめに「ニートゥチェスト」で腸腰筋をゆるめ、デッドバグで腹横筋を起動→ ペルビックカール→ ヒップブリッジで締める、という順番が効果的です。

呼吸のポイント(反り腰改善に必須)

反り腰の人は胸郭が固く肋骨が前に開きがちで、腹圧(腹横筋)が入りづらい傾向にあります。ピラティスで使うのはラテラル(胸郭側方)を意識した胸式呼吸です。

  • 吸うとき:肋骨の横を広げるイメージで静かに吸う。
  • 吐くときストローで息を吐くイメージ。肋骨を締めるように吐き、腹横筋の収縮を感じる。

この呼吸で行うと、エクササイズ中に腹横筋が自然に働き、腰の反りをコントロールしやすくなります。

🔗関連記事:「呼吸がうまくできない」方は、胸郭の硬さを取ってからやってみることをおススメするので、詳しくはこちらを【自律神経が整う胸郭ストレッチ3選】

日常生活での予防ポイント(毎日の小さな習慣)

  • 靴選び:ヒールは避ける。かかとがしっかりした靴を選ぶ。ウォーキングシューズがおススメ。
  • 座り方:坐骨(お尻の下の骨)で深く座る。浅く座ると前傾を助長。
    👉姿勢の基本を知りたい方は 猫背と呼吸の浅さの仕組み|柔道整復師が徹底解説」
  • 胸を張りすぎない:胸を張る癖はかえって腰を反らせることがある。
  • こまめに動く:長時間座ったら1時間に1回は立ち上がる。
  • アイテム活用:デスクワークが長い場合は、チェアクッションやサポートしてもOK
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まとめ(専門家のアドバイス)

反り腰は単なる「姿勢の癖」ではなく、骨盤前傾と筋バランスの崩れによる身体メカニズムです。

臨床経験から言うと、ほぐす(腸腰筋)→ 目覚めさせる(腹横筋)→ 強化する(お尻・ハム)→ 呼吸を整える の4ステップを一貫して行うことで改善が進みます。

まずは今日から「ニートゥチェスト+デッドバグ」を1セットで試してみてください。
準備物(マット等)やサポートアイテムは本文中のリンクから確認できます。やり方やフォームで不安があれば、具体的な写真や動画の作り方も一緒に用意しますので言ってください。

精度高く効果を出したい方は、Garmin(ガーミン)などのスマートウォッチを活用することをおススメします。
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