はじめに|「寝ているのに疲れが取れない」その違和感
「ちゃんと寝ているはずなのに、朝から体が重い」
「休日に長く寝ても回復した感じがしない」
こうした感覚は、決して気のせいではありません。
柔道整復師として多くの体を見てきましたが、
寝ても疲れが取れない人の多くは“睡眠時間”ではなく“睡眠の質”に問題があります。
そしてその中心にあるのが、自律神経です。
この記事では、
- なぜ寝ても疲れが取れないのか
- 自律神経と睡眠の深い関係
- 明日から見直すべきポイント
を、専門家目線で分かりやすく解説します。
結論|疲れが取れない最大の原因は「回復モードに入れていないこと」
結論から言うと、
寝ても疲れが取れない人は、睡眠中に体が回復モード(副交感神経優位)に切り替わっていません。
時間だけ確保しても、
- 体が緊張したまま
- 神経が興奮したまま
では、回復は起こらないのです。
自律神経が整わないと、どれだけ寝ても疲れは抜けない
自律神経には大きく分けて2つあります。
- 交感神経:活動・緊張・日中モード
- 副交感神経:休息・回復・睡眠モード
本来、夜に眠ると副交感神経が優位になり、
- 筋肉がゆるむ
- 内臓が回復する
- 脳と神経が休まる
という流れが起こります。
しかしこの切り替えがうまくいかないと、
寝ているのに体は働き続けている状態になります。
なぜ自律神経は乱れてしまうのか?
自律神経はとても繊細で、
日常のちょっとした刺激でも簡単に乱れてしまいます。
特に多い原因が次の4つです。
- 長時間のスマホ・PC使用
→ 脳と目が休まらず、交感神経が優位になりやすい - ストレスや緊張状態が続いている
→ 無意識に体が力み、回復モードに切り替わらない - 姿勢の崩れ(猫背・反り腰)
→ 筋肉の緊張が慢性化し、自律神経にも影響する - 睡眠環境が体に合っていない
→ 寝ている間も体が緊張し、神経が休めない
このように、自律神経の乱れは生活習慣だけでなく、
体の使い方や寝ている環境からも起こるのが特徴です。
自律神経が乱れている方は、
「交感神経のスイッチをOFFにできない」つまり「体がずっと緊張状態」の場合が多い。
スイッチが完全に切れていない状態。

寝ても疲れが取れない人に共通する体の特徴
臨床でよく見られる共通点があります。
- 朝起きた瞬間から体が重い
- 腰・背中・首がこわばっている
- 寝返りが少ない、または多すぎる
- 呼吸が浅い
これらはすべて、
睡眠中に体がリラックスできていないサインです。
▼ 関連記事:呼吸と姿勢の関係はこちら
呼吸が浅い人の特徴|胸郭の硬さと自律神経の乱れが起きる“本当の原因”を専門家が解説
見直すべきは「頑張り」より「環境」
疲れが取れないと、
- もっと寝よう
- 休日に回復しよう
- 気合で乗り切ろう
と考えがちですが、これは逆効果になることもあります。
大切なのは、
体が勝手に回復できる環境を整えること。
特に睡眠環境は、自律神経に直接影響します。
- 寝姿勢が崩れていないか
- 寝返りが自然に打てているか
- 腰や背中が緊張していないか
▼ 寝具と自律神経の関係を詳しく解説した記事
NELLマットレス徹底レビュー|柔道整復師が腰痛・反り腰・自律神経の視点で本音解説
今日からできるチェックポイント
まずは、次の3つを確認してみてください。
- 朝起きたとき、腰や背中に違和感がないか
- 寝ている途中で何度も目が覚めていないか
- 寝返りのしにくさを感じていないか
1つでも当てはまる場合、
睡眠環境を見直すだけで改善する余地があります。
まとめ|回復できる睡眠が、毎日を変える
寝ても疲れが取れない状態が続くと、
- 集中力が落ちる
- 気分が上がらない
- 痛みや不調が慢性化する
と、生活全体に影響します。
睡眠の質は、意志や根性では変えられません。
環境を整えることが、回復への最短ルートです。
まずは「自分の体が、きちんと休めているか」。
その視点から、睡眠を見直してみてください。
もし、
「朝起きたときに腰が痛い」
「寝たはずなのに体が重い」
という感覚が続いているなら、
寝具が体に合っていない可能性も考えてみてください。
実は、マットレスは寝姿勢や寝返りだけでなく、自律神経の回復にも大きく関わっています。
朝の腰痛と寝具の関係については、
こちらの記事で詳しく解説しています。
👉 朝起きると腰が痛い原因は寝具?柔道整復師が教えるマットレスの見直しポイント
https://biyou-kenkou.com/morning-back-pain-mattress/


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