「肩こりがずっと治らない…」
「寝ても疲れが抜けない…」
「朝から身体が重だるい…」
そんな不調が続いている方は、実は “呼吸の浅さ” が原因 になっている可能性があります。
浅い呼吸は、胸郭(肋骨まわり)が十分に動かず、横隔膜がうまく使えていない状態。すると 自律神経が緊張モード(交感神経優位)になりやすく、体も心も常に疲れやすい状態 に…。
しかも私たちは、1日におよそ 2万回以上 呼吸をしています。
この2万回を浅い呼吸でこなしてしまうと、肩こり・頭痛・ストレス・睡眠の質の低下へとつながっていきます。
柔道整復師として日々患者様を診ているなかでも、
「胸郭が硬い → 呼吸が浅い → 自律神経の乱れ → 首肩こり・頭痛・疲労」
という流れは本当に多く、改善のカギは “胸郭を柔らかくすること” と “呼吸を整えること” にあります。
この記事では、呼吸が浅くなる原因、自律神経との関係、そして今日からできる改善方法まで、やさしく詳しく解説していきます。
呼吸が浅いとは何か?
- 浅い呼吸とは、胸や肩だけを使った呼吸のこと。
- 本来、深い呼吸は 横隔膜と肋骨(胸郭)が連動して動く べき。
- 浅い呼吸が続くと、酸素の取り込みが不十分になり、体が常に緊張モード(交感神経優位)になりやすい。

呼吸が浅い人に共通する特徴3つ
① 肩呼吸になっている
無意識に肩を上げて息を吸う人は、浅い呼吸をしている可能性が高い。
👉️参考記事:肩呼吸の改善について
「座ったままでOK!巻き肩を簡単に改善するストレッチ&セルフケア3選」
② 胸郭(肋骨周り)が硬い
姿勢不良・胸郭の可動性低下により、肺が十分に広がらない。
③ 長く息を吸うのが苦手
「吐く」はできても、「ゆっくり吸う」ができない人が多い。
◯呼吸の深さ簡単チェック:
”10秒間息を吸い続けられるか”
できない=呼吸が浅い、とは一概には言えませんが。浅い可能性があります。
できなくても焦らず、少しずつ改善していきましょう。
胸郭の硬さが呼吸を浅くするメカニズム
- 胸郭(肋骨+胸骨+背骨)が動かない → 横隔膜を使った深呼吸が難しくなる
- その代わりに肩や首の筋肉(斜角筋など)が呼吸を助ける → 肩こり・首こり・頭痛リスク増加
- 胸郭の動きが低いままだと、呼吸の質が悪くなって交感神経が優位になり続ける
あまり知られていませんが、肩や首にも”呼吸補助筋”といわれる呼吸を助ける筋肉があります。
人は1日に約2万回の呼吸をします。その2万回の呼吸で肩や首の筋肉に必要以上に負担をかけると、肩こり・首コリ・頭痛が慢性化してしまう要因となります。
ストレス・自律神経と浅い呼吸のつながり
- ストレスを感じると交感神経が興奮 → 呼吸は浅く速くなる
- 浅い呼吸が続くと自律神経のバランスが崩れやすくなり、不安・不眠・集中力低下を招く
- 長期的には肩こり・頭痛・疲労感などを慢性的に引き起こす可能性がある
👉️参考記事:
スマートウォッチGarminで自律神経の状態を”見える化”|ガーミン HRVステータスとは?平均値・見方・上げ方まで徹底解説【低い時の原因と改善策付き】
浅い呼吸が原因で起こりやすい症状
- 肩こり / 首こり
- 頭痛(特に側頭部や後頭部)
- 胸まわりの張り感・圧迫感
- 不安感・イライラ
- 夜眠っても疲れが取れにくい
- 集中力の低下

今日できる呼吸改善のための3ステップ
ステップ①:胸郭ストレッチ
胸郭のストレッチによって肋骨の可動性を高める。
👉️胸郭ストレッチのわかりやすい解説付きの説明こちら|自律神経が整う胸郭ストレッチ3選
ステップ②:横隔膜をほぐす”1分2呼吸”トレーニング
- 仰向けで膝を立てて寝る
- 下腹部に手を置きながら、ゆっくり「吸って(10秒)」「止める(10秒)」「吐く(10秒)」のリズムで呼吸
- 寝る前に4〜5回ほど。なんとなく眠気がき始めたら自然な呼吸へ
ステップ③:リラックス習慣を取り入れる
- 寝る前に入浴:
39〜40°のぬるめのお湯に胸の下までつかる+エプソムソルトがおすすめ
→入浴時にエプソムソルトを使えば、呼吸もリラックスモードに切り替わりやすいです
- 深呼吸しながら軽くストレッチ → 自律神経が整う
- リカバリーウェア(VENEX)がリラックス効果を高め、呼吸を整える味方になります
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まとめ
浅い呼吸は、自律神経の乱れ・ストレス・肩こり・頭痛・睡眠の質低下など、さまざまな不調の根本原因になり得ます。
しかし、胸郭のストレッチや横隔膜トレーニング、呼吸習慣を少し見直すだけで、呼吸は確実に深くなり、自律神経は整いやすくなります。
まずは今日から「深呼吸を意識した3ステップ」を習慣にしてみてください。あなたの呼吸が変われば、体と心のバランスも確実に変わってきます。


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